2023年 12月 16日
12月12日裁判所一周パレード・第20回期日(原告証人尋問)報告 |
12月12日・第20回期日の報告です。
12月12日は京都訴訟控訴審第20回期日。4人の原告本人尋問のためいつもより1時間早い13時30分開廷でした。
〈第2次署名を提出〉
この日11時に、今年の3月から文面を変えて集め始めた第2次公正判決署名を初めて提出しました。団体署名180団体(1冊)、個人署名6932筆(4分冊)と第1次署名の残り(前回提出後届いたもの)の計6冊のファイルを原告5名と支援スタッフ上野が1冊ずつ持って大阪高裁民事12部に提出に行きました。
〈裁判所一周パレード〉
11時30分から裁判所の向かい側にある西天満若松浜公園でアピール集会開始。前日まで雨100%と予報され、当日朝も霧雨が降っていたせいか、開会時には「集まりが悪いな」という状況でしたが、徐々に人が集まり出しました。遠方からは、かながわ訴訟原告団長の村田さん、支援全国ネットの岸本さんが、近くでは関西訴訟原告団長の森松さん、ひょうご訴訟弁護団の津久井弁護士とサポーターの松本さんが応援に駆けつけてくれました。
アピール集会はいつもより短い30分で終え、12時にパレードへ。その頃には参加者の数も増え、ざっと100人規模になっていました。今回は宣伝カーを先頭に、原告が横断幕を持ち、そのあとに1列3人ずつ並んで出発。適宜、このパレードの趣旨を説明しながら、「原発事故は国の責任」「規制権限何のため」「命と安全守るため」「権限不行使違法です」…とコールをして裁判所を一周しました。
参加者からは「たくさん集まってアピールできてよかった。原告さんたちの元気にはげまされた」、「元気が出た。コールも訴訟向けによく考えられている。準備も手際がよかった」といった感想が寄せられました。
〈傍聴券は抽選に〉
そのあと裁判所の別館前に移動して抽選券を受け取り、抽選を待ちましたが、パレードに参加して帰った人もおり、傍聴席87席に対して交付された抽選券も87枚。このままでは無抽選で全員傍聴となります。ひやひやしながら待つことしばし。時間ギリギリに一人が来所し、交付数が88枚に。結局1つのはずれ番号を決めるために抽選が行なわれることになり、なんと事務局スタッフが「幸運」をつかむことに。交付時間を過ぎてから数人の来所者がありましたが、傍聴券を譲ってくれる方もおられ、希望者全員が無事傍聴することができました。
〈原告本人尋問〉
法廷では、4人の原告の本人尋問が行なわれました。尋問は原告側代理人による主尋問と被告側(東電)代理人による反対尋問に原告が答えるという形で進行しましたが、国の代理人は4人に対して反対尋問をしませんでした。国にすれば、国の賠償責任さえ認められなければ、それでいいということなのでしょう。
◆原告番号9‐1さん(福島市からの避難者。会津に住んでいて一緒に避難した長女の避難の相当性が認められなかった)は、身近にいた複数の人が白血病やがんで亡くなっていること、長女が一緒に避難する必要があったこと、その長女が京都に避難してきてからうつ病になったが、長女の意向で一審ではそのことを言えなかったことなどを証言。
◆原告番号47さん(仙台市からの避難者で、一審では避難の相当性が認められなかった)は、子どもを遊ばせていた近くの砂場や近くの小学校のプールから基準値を超える放射線量が検出されたことやお母さんたちの勉強会に参加して食品の汚染を知り、汚染した地域に住みながら子どもたちを守るのは限界があると思ったことから避難を決断したと証言。
◆原告番号27‐2さんは、夫が家業を辞めて家族に合流して以降の困難―夫がうつ病になり仕事が続けられなくなったことや長女が大阪府北部地震で3・11当時の出来事がフラッシュバックしパニック状態になり、いまでも過呼吸や胸が苦しくなったり、吐くなどの症状が出るので、通院していることなど―を証言。
◆原告番号18さんは、事故当時のことを思い出せなかったり、眠れなかったりという症状があり、原告のPTSDリスクを調べるアンケート調査の結果、「あなたはリスクが高い」と言われたこと、避難してからさまざまな病気―大腸憩室症、子宮筋腫、帯状疱疹、髄膜種―になったことを証言したほか、お湯をわかすだけの原発のせいで、私たちは人生を棒に振った。私たちはスタートラインに立てていない。裁判官は国の責任を認め、原告全員に完全賠償してほしいと締めくくりました。
傍聴した支援者からは「とても重く深い内容で、原告の皆様のこの12年間を思い、しっかり受け止めなければと思った」、「こんな経験をして、なおもみんなのために裁判を闘うみなさんに感謝・感謝・涙!ご自身の心身の痛みPTSD、ましてや子どもの苦しみを法廷で語ることはどれほど辛いか。言葉にしてくれた力を強く感じ、心を揺さぶられた」、「事故後長きにわたる苦しみ、一審では言えなかったことも言え、裁判長にひびいたと思う。傍聴席でも目をおさえている人が何人もいた。本当に事故が人生を狂わせているとよくわかった」などの感想が寄せられました。
〈次回で結審か?〉
原告本人尋問が終わったあと、原告側から1つ準備書面を出すという話があり、被告側(東電)からは反論を出したいという話があったのを受けて、裁判長から「年内に審理終結に向けた手続きについての意見書を提出してください」という指示がありました。普通行なわれる次々回の期日の指定はありませんでした。
普通に考えれば、次回(3月1日)にもう一度口頭弁論を行ない、次々回に結審なのかなと思いますが、川中弁護団長は報告集会で、次々回の指定がなかったことも踏まえると「3月結審の可能性もあるのではないか」と発言されました。
いずれにせよ結審間近であることは間違いありません。最後までご支援のほど、よろしくお願いします。
〈激励メッセージ〉
最後に、原告への激励メッセージをいくつか紹介します。
◇みなさんの人生かけて戦っているのは私たちの代わりなんだと実感しています。我が事です。みなさんの勇気に感謝します。
◇原告のみなさんが苦しくても勇気をふるいおこして証言したのだから、次は裁判長が勇気をふるいおこす番。最後までがんばろう。
◇よくぞ勇気を持って訴えてくれた。きっと後の世の灯となるはず。大変だががんばろう。
by shien_kyoto
| 2023-12-16 00:00
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