2023年 06月 11日
大阪高裁100人アピール行動・裁判所一周パレードの報告です |

支援する会・上野さんの報告です。
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原発事故は国の責任です
裁判官に届けよう 私たちの声を
集まれ大阪高裁 100人アピール行動
裁判所一周パレード
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●それぞれのメッセージを掲げて
6月6日、京都訴訟第18回控訴審期日のこの日、原告と支援スタッフは11時半に大阪高裁の向かい側(南側)にある西天満若松浜公園に集まりました。12時15分からの100人アピール行動の準備のためです。生憎の小雨の中、テントを張り、中にテーブルを置いて、片面に「原発事故は国の責任です」と書いたメッセージボードを並べました。

続々集まってくる参加者にそのメッセージボードの何も書いていない面に思い思いの言葉を書いてもらいます。メッセージを書いた人には、そのボードを持って向かい側(裁判所側)の道路に移動してもらいます。


12時15分、いよいよ集会の始まりです。公園にビールケースを逆さに据えたお立ち台に京都訴訟原告の萩原さんが上がり、「他の裁判所の敷地内で被告代理人の岡内さんにお会いした時に『岡内さん、いつも有難うございます。今日もどうぞ宜しくお願いします。』と挨拶をした。心の中では原告の仲間になってもらいたかったから」と開会のあいさつをし、そのあと京都の原告が次々に3分間アピールをしました。
●原告・支援者の3分アピール

・「年内結審とも言われており、悔いの残らないよう闘い抜きたい。…国に責任はないという最高裁判決は恥ずかしい判決だと思う。それを覆すために大阪高裁で勝利判決をかちとりたい」(川崎さん)

・「昨年、判決の日に最高裁前に行った。本当に残念な判決だった。…私たちだけの裁判ではない。国民全体にとって大事な裁判なので、ぜひ応援してほしい」(高木さん)

・「4~5月に福島市に帰省してきた。川俣町の山の中で採れたコシアブラを兄が持って来て、天ぷらにしてみんなで食べた。こちらに戻ってから、測定所で測ってもらったところ、かなり高い数値が出た。向こうにいる家族はそういう風に普通に暮らしている」(堀江さん)

・「昨年の最高裁判決の時、東京に行った。何をしても事故は起きる。だから国に責任はないというふざけた判決だった。大阪高裁の裁判官は、自分の頭で考え、良心に従って判決を書いてください。三権分立がちゃんと機能していることを示してほしい」(小林さん)
・「原発が爆発して、誰が責任を取ったでしょう。原発事故は国の責任です。『ごめんなさい、間違ってました』と言わせなければいけない。そのために私たちはこのような裁判に訴えることにした。皆さんも自分のことだと思って、一緒に考えてほしい」(小山さん)

・福島さんは、「歌をうたいます」と言って、小林旭の「自動車ショー歌」の替え歌をうたいましたが、「歌詞の意味がよくわからん」という声も聞こえました。
そのあと関西訴訟の原告・森松さんと菅野さんや参加者の方からアピールを受けました。
●裁判所一周パレード出発
13時15分からは、次のようなコールをしながら裁判所のまわりを一周するパレードを行ないました。正確な数はわかりませんが、70名くらいだったのではないかと思います。パレードにはひょうご訴訟の原告さん2人も参加されました。


○原発事故は 国の責任
○被害事実と 向き合った / 公正判決 求めます
○勇気を持って 判断を
○原発問題 人権問題
○私の人権 守るのは / あなたの人権 守ること
○緊急事態は 続いてる
○避難区域の 内と外 / どちらも 国内避難民
○被ばくの強要 お断り
○被ばくから 逃れる権利 認めてよ
○ほーしゃのうを ばらまいた / 責任取って 原発やめよう


報告集会での川中弁護団長の報告によると、進行協議をしている時に外からみんなのコールが聞こえてきたそうで、川中団長は「心の底から勇気が湧いて来る一幕だった」とおっしゃっていました。

大阪高裁周辺でのコールしながらのパレードは初めてでしたが、「たくさんの皆さんと一緒にアピールできて良かった」「国の責任!何度も叫べてすっきりしました」「良い企画でした。楽しませていただきました」「アピールデモは、応援者としても原告と一体感を高めるよい企画だと思います」「みんなの声がビルに反響して迫力あり、元気がでました」などの感想があり、みんなで楽しみながらアピールできたのではないかと思います。
●弁護団も奮闘
今回も抽選はなく先着順でしたが、パレードに参加せず直接法廷に来られた方もいて、傍聴席はほぼ満席状態になりました。

法廷では、初めに双方の準備書面についての確認が行なわれますが、その際田辺弁護団事務局長から国の代理人に対して、2つ質問し、国側からポイントを取るという場面がありました。1つは、国は東電の「世帯構成員間の充当」(例えば、子どもに支払い過ぎている分を父親に支払ったものとして扱う)の主張を援用するのかどうか。

もう1つは、IAEA(国際原子力機関)のセーフティガイドには水密化のことが書いてあるが、セーフティガイドの作成に日本政府も関与しているという事実関係を認めるかどうか。国側は返事をあいまいにして言質を取られまいとしましたが、最後は裁判官が「援用しない」「事実関係を認める」ということでいいですねと念を押し、国側はしぶしぶ認めたのです。特に後者は最高裁判決(多数意見)が「国に責任なし」の「根拠」にしている「当時、水密化は検討されていなかった」という事実認識を覆すものであり、極めて重要です。

そのあと原告側の3本のプレゼン―①判例評釈に基づく最高裁判例批判(森田基彦弁護士)、②中間指針第5次追補の内容について(白土哲也弁護士)、③本行意見書への反論に対する再反論(高木野衣弁護士)―が行なわれました。その内容にはついては分量があるので、別途報告します。
前回の進行協議では、今回原告本人尋問と専門家証人尋問の採否(採用するかどうか)が決まるはずでしたが、左陪席が交代したためか、採否は次回(9月26日)に持ち越され、次々回についても日程(12月12日)が決まりました。これで9月結審はなくなりましたが、12月結審の可能性はまだ残っています。
●次は、6・17最高裁不当判決1周年抗議・宣伝署名行動だ
原告団と支援する会は、最高裁不当判決の1周年に当たる6月17日(土)11時~13時に四条河原町旧マルイ前で宣伝行動を行ないます。支援者のみなさま、ぜひご参加ください。

by shien_kyoto
| 2023-06-11 10:46
| イベント報告
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