2023年 03月 18日
【原発賠償京都訴訟】3・2第17回控訴審(大阪高裁)期日の報告 |
●院生の研究報告会開く



・明智礼華さん「放射能大災害と文化遺産とのかかわりについて」
・大川原拓真さん 「『選ばれる地域』再考 辺境と外国人技能実習生」
・金本暁さん「ポストモダン哲学から考える原発と避難者」
・佐久川恵美さん 「福島原発事故を語れる場について」
この報告会には、会場で10数名、ZOOMで40数名の参加がありました。

●傍聴席満杯ならず
今回は裁判所から、傍聴席は80席、抽選はせず先着順で傍聴券を渡すとの連絡がありました。抽選券と違い、傍聴券には通し番号が振ってないので、正確な数はわかりませんが、70人超の傍聴があり。満杯に近い状態にはなりましたが、残念ながら満杯は実現できませんでした。
原告側が今回提出したのは国と東電に対する「求釈明申立書」だったため、プレゼンはありませんでした。次回期日は6月6日(火)14時30分、次々回期日は9月26日(火)14時30分と決まりました。
閉廷後は、場所を中央公会堂小会議室に移して、報告集会を開催しました。
●報告集会の様子
報告集会には、会場に50数名、ZOOMで20数名、合わせて80名弱の参加がありました。
〈あいさつ〉
・川中宏・弁護団長
終盤のせめぎ合いというか、駆け引きの段階に来ている。これから裁判所に向けて勝訴判決を出すような雰囲気づくりの攻勢を強めていかなければならない時期に来ていることを今日の法廷で痛感した。弁護団はもちろんのこと、原告団そして支援する会のみなさまのお力をお借りしながら、取りこぼしのないように攻めていきたい。
・平信行・支援する会共同代表
私は「京都被ばく二世・三世の会」の代表をしており、その活動を少し紹介して挨拶に代えたい。いま一番力を入れているのは、私たち被ばく二世・三世の健康問題、健康障害にどのように対策を取っていくのかということ。二世・三世の健康問題は放射線が世代を超えて遺伝的に影響するかどうかという問題だ。これはヒロシマ・ナガサキの被ばく者だけも問題ではない。原発事故の被害者のみなさんもそうだし、世界中を覆ってきた核実験の被害者もそうだ。また絶えず被ばくのリスクを抱えながら原発で仕事をされている人たちのことも一緒に解決していく必要があると思っている。
具体的には、この2年間ずっとアンケート活動をやってきた。これから集計をして一定のまとめをして、二世三世の健康問題はこうであったんだと社会的に報告できるようにしていきたい。この裁判と同じくらいのタイミングで次のステップを見出していけるんじゃないかと思っている。

〈弁護団報告〉
・田辺保雄・弁護団事務局長
・国とのやり取り
最高裁判決は〝水密化(防水)の知見がなかったから結果回避可能性は期待できなかった〟という変な判決を書いた。それに対して、「実際は水密化をやっていた」「この証拠を見たら、そんなこと言えないでしょ」と森田弁護士が前回プレゼンをした。
国から反論書面が来たが、少し説明したい。原発を運営している国々はだいたいIAEA(国際原子力機関)に加盟して、そこが出しているセーフティガイドに基づいて設計することになっている。セーフティガイドには法的拘束力はないが、原子力安全条約に日本は加盟していて、そこには「最新の知見を集めた指針を認識して条約を結ぶ」と書かれている。それを見れば、セーフティガイドのことだと分かるし、それが安全に関する最新の知見だということも分かっているはずだ。しかも、セーフティガイドを作る時に加盟国は原稿を見せてもらってコメントを付けられるというルールになっている。
さらに驚くべきことは、原案を作っている委員会に日本人の研究者、政府の外郭団体の職員が入っている。言ってみれば、自分たちで作って自分たちでチェックしてという代物だ。これは僕が勝手に言ってるんじゃなくて、政府側の人が論文で残しておられたので、それに基づいて書いた。こうすべきだと言ったんじゃなくて、こういうことがありましたねと丁寧に説明した。国の代理人がその事実について反論書面を出さないと言うから、「じゃあ、事実関係を認めると調書に残してください」と言った。そしたら、その代理人は「今すぐには答えられない」と言う。普通の弁護士なら業界用語で「然るべく」と言うところだ。裁判長もおかしいなと思って、「どういうことか書面で出しなさい」と指示した。
・健康に対する権利
避難の相当性について、私たちは国際人権法の「健康に対する権利」に基づいて主張してきた。各地で避難の相当性については負け続けている。裁判官は低線量被ばくの健康影響について「リスクはあるけど小さい」と言っていて、証明できていないというのが大前提にある。情報が不確かな中であれだけの大混乱があったのだから一般の人だったら逃げただろう、と心理的理由で逃げることのみ認めている。冷温停止(2011年12月)までという判決が後を絶たないのはそういう理由からだ。
「これはなかなか乗り越えられないな」と思っていた時に、国連のアナンド・グローバー特別報告者の報告書を読み直してみた。白倉弁護士や園田さんの話を聞いて僕も徐々に理解できて、健康を害されるから逃げるんじゃなくて、害されるリスクがあるから逃げるんだと。法律家は具体的危険がないと危険じゃないと言う。ところが、「健康に対する権利」というのは危険の立証は要らない。「到達可能な最高水準の健康」を求める権利であって、健康である権利とは違うと国際人権法の専門家が言っている。その違いが分かりにくいんだけど、100ミリSv未満の比較的低線量の被ばくをした時、健康影響が出るか出ないかというのは実は激論がある。証拠はたくさん挙がっているが推進側の人たちは認めたくない。線量は低くても、線量の増加に比例してがんの罹患率が上昇することはいろいろなデータが積みあがっているが、ICRP(国際放射線防護委員会)はそれを認めてはいない。
だけど、同じ国際機関である社会権規約委員会だとか国連人権理事会のUPRだとか、グローバーさんの報告書では、口をそろえて公衆被ばく限度を超える被ばくをさせるのはおかしいという勧告や懸念が出されている。公衆被ばく限度は年間1ミリSvだから、人生100年生きてもほとんどの人は100ミリSvには達しない。その1ミリSvをちょっとでも超えたら刑罰による制裁までして規制しているのは、リスクを免れるためだ。1ミリSvを超えたら健康被害が出るとは言えない。これはリスク、悪いことが起きる可能性だ。東電の代理人は「これは悪いことが起きる立証にはなってない」本行先生の意見書は証明にはならないと言うが、われわれは「そんなことは立証できなくていい」「健康に対する権利とはリスクを免れる権利なんだから」と言っていて、今回も書面に書いた。それが「わからない」と言う。裁判長は分かっていると思うが、東電とはかみ合わない。押し問答していても仕方がないので、本行意見書への反論に対する再反論をしようと考えている。
・今後の見通し
そんなことがありはするものの、だいたい双方の主張が出揃いつつある。次回6月6日は期日としてやることになっていて、9月26日も押さえられている。ところが裁判長は「9月26日は口頭弁論があるとは限りません」と言った。 だから裁判所の腹づもりとしては、円滑に主張が全部出たら、場合によっては結審してもいいというつもりでいる可能性がある。あるいは、法廷で次回「人証の採決」と言っていたので、弁論ではなくて証人調べをする、原告本人を調べることを考えているのかも知れない。次回の進行協議でははっきりすると思う。
原告さんの損害額が低いのは、裁判所や法律家のPTSDに対する理解が低いからだと思うので、竹沢先生に証言をしてもらいたいと思っている。原告さんの声も聴いてもらたいが代表5人に抑えている。これを仮に3人に抑えられ1日で終わっても構わないと思っている。1年以内には終わるつもりで頑張っていきたい。
●第2次署名について
(上野・支援する会事務局次長)
午前中はこの場で大学院生の研究報告会があり、12時半から裁判所の東門付近で街頭宣伝をして、途中で署名を提出した。団体署名が5団体、個人署名が301筆、うちメッセージ付きの署名が211筆、連記署名が90筆。累計、108団体、個人署名が14,881筆になった。前回までとくらべて署名の数が少ないのは、この間メッセージ付き署名に力を入れてきたのと署名の文案を変えようと検討していて連記署名に取り組んで来なかったからだ。
去年ひどい最高裁判決が出た。4つの高裁判決のうち3つは国の責任を認める判決だった。それをまとめて最高裁が判断したが、それまで議論されていた争点とか何のために規制権限が国に与えられているのかという法令の趣旨とか一切すっとばして、仮に国が東電に津波対策をしなさいと命じていたとしても事故は防げなかったんだと、だから国に責任はないという判決だった。私たちは規制権限を持っている国が命令を出さなかったこと自体が裁かれるべきだと主張しているが、いったん最高裁判決が出てしまうと、それに追随する下級審が出てくる。
前回期日に参加された全国支援ネットの岸本さんが紹介されたように、新潟訴訟が東京高裁に移り、その1回目の期日で裁判長が「責任論はもういいですね。損害論だけやりましょう」と言ったと。これの意味するところは、最高裁判決が出たんだから責任論はそれに従えばいいでしょということ。そういう下級審ばかりになったら、私たちがこうして裁判をやっている意味がないし、内容からいってもあの判決に従う道理もないので、そこがいま1つの焦点になっている。大阪高裁に対しても、自分の頭で考えて判断してくれということを強調している。
もう1つは、京都訴訟の場合、いわゆる自主避難者が大多数を占めているが、国が決めた中間指針では区域内と区域外では賠償額に非常に大きな格差があって、これまでの判決でも中間指針にちょっと上乗せするくらいで来ているが、昨秋京都訴訟も関わって実現した国連の国内避難民の人権に関する特別報告者が来日して調査をして帰国する際に発表したステートメントでは、国際人権法では強制避難民と自主避難民の区別はない、そういう区別に従って施策を決めるのはおかしいという趣旨のことを言っている。
京都訴訟でいま専門家証人尋問をやるかどうかが焦点になっているが、原告が受けた精神的被害をはかる尺度になるアンケート調査をしたら、避難指示区域からの避難者の場合と同等の数値が出て、避難指示のあるなしで精神的被害は変わらないということを意見書で出している。その点が賠償格差を縮めていく大きな要素であるということを主張している。そういう内容を文案そのものに入れた新しい署名を今日からスタートした。「京都の署名はこうしたよ」という方は多いと思うが、第2次署名という新しい署名なので、過去に書いたかどうかは気にせずに署名に協力をお願いしたい。
●人権理事会での活動
(原告・園田さん)
国連といってもさまざまな機関があって、まったく別の役割を行なっている。その中で人権理事会、人権条約機関は私たち市民社会の声を直接届けることができる。結果、市民の声が反映された勧告が出たり、情報提供が要請されたり、他の機関とは違う、国連機関の中でも特殊な役割を担っている。
京都訴訟は私を送り出してくれて、皆さんの支援のもとに現在まで続けることができている。人権理事会には2つのシステムがあって、1つが普遍的定期的審査(UPR)、もう1つが特別手続きといって、昨年皆さんの協力を得て国内避難民の人権に関する特別報告者のセシリアさんが日本に来て、原発事故避難者がどういう状況にあるのかを調査をした。調査の最終日に簡単なまとめが発表された。いかに国内で活用していくかがこれからの課題になる。そして6月の人権理事会の本会議で、結構な分量になると思うが日本を調査した報告書が発表される。これが特別手続きという仕組み。
先ほど名前の出た健康に対する権利に関する特別報告者グローバーさんを訪日させなさいという勧告が出たのが2012年のUPRでの第2回日本審査だった。2017年には4つの国から勧告が出た。そして昨年11月から12月にかけて第4回目のUPRが始まった。そこに私も行って各国の政府代表者の方々に避難者や被害者や汚染水などさまざまな問題を話してきた。そうした経過を経て、今年の1月30日に115か国が300の人権侵害に関する、日本への勧告を出した。福島原発事故関連の勧告が16出て、うち11が汚染水関連だった。これは汚染水を放出することが環境にどう影響があるかということではなくて、太平洋の国々からリスクがあることをするのは人権侵害なんだということで出された。
5つの国が避難者や被害者に対して支援を続けなさいという勧告を出した。その各国が日本への勧告を発表した場で、今福という日本政府の代表が「日本は区域内、区域外の避難者の区別はしておりません。今後も区別をすることはありません」と言った。私たちは日本政府が人権理事会ではこう言っているということを日本国内でも広げていく必要がある。同じ国連機関であるアンスケア(国連科学委員会)が記事になるのに、UPRでの対日勧告がなぜ記事にならないのか。日本国内で人権というものについての考えがあやふやで、人権意識が根付いていないことに原因があるのか。そこは国内外で声をあげていって、報道もしてほしいし、裁判長にも知ってほしい。来週にはまたジュネーブに行って、本会議にも参加してくる。ジュネーブ大学とチューリッヒ大学で講演を依頼されているので、お話もしてくる。皆さんの支援があるから活動を続けられている。
●院生ズの研究報告会
(明智さん)
〝院生ズ〟というのは、この京都訴訟をきっかけとして繋がった大学院生・研究者の集まり。今日の午前中に院生ズの5名がそれぞれの研究を報告した。私は「放射能大災害と文化遺産のかかわりについて」と題して話をさせてもらったが、報告して感じたのは失われた文化財を調べるのはしんどいなという思いと、それでも失われたものを残したいなということ。歴史学が専攻なので、放射線の歴史とかにも興味を持っているが、マリー・キュリー夫人の時代から人体に浴びていい許容量は段々下がってきたはずなのに3・11で上がってしまって、それは歴史的にみてどうなのかということを勉強していきたい。今日は院生ズにこういう機会を与えてもらい、感謝している。
(佐久川さん)
午前中に報告をさせていただいた。私自身は、福島原発事故を話せる場をどうやってつくれるかという視点から報告をさせてもらった。福島原発事故でいろんなものが傷つき、いろんな被害があって、文化とか歴史とか暮らしとかいろんなものが傷ついてるからこそ、一人ひとりの視点で考えていくということが大大事だと思う。これからも院生ズでやっていって、考える場を広げていけたらいいと思う。
●原告の感想・決意

結審がもしかしたら早くなるかも知れないと田辺先生がおっしゃってたし、あと何とか1年くらいで結審に向かう予定なので、私も期日は参加して頑張って行こうかなと思っている。
・明智さん
今日は私たち避難した子どもたちにバイオリンを教えてくださった先生も応援に来てくださって、皆さんのご支援は本当にありがたいなと思っている。明後日に福島県立医大でおかしなシンポジウムがあるということで、明日はそれに対抗するシンポジウムが行なわれるそうだし、状況がどんどん動いていくのかなと思う。
・川崎さん
今日は国際人権とか人権の話がたくさん出ていたが、この12年間、ずっと人権って何かなって考えながら来たように思う。まず向こうに居た頃、そしてこっちに来た頃もそうだが、例えば「放射能は危ない、危険だ」と言うと、「そんなことは言うな、差別されるから言うな」というような圧力がかかった。あるいは「あの人の被害の方が大変なんだから、私の被害くらい我慢しなくちゃいけない、言っちゃいけない」と自分に自分でかける圧力もある。そういうことってどうして起こるのかをずっと考えていて、やっぱり人権意識がないから人の人権を傷つけても何とも思わないのではないか、自己犠牲とか「我慢は美徳」という意識は払拭しないといけないんじゃないかと思うようになったが、国際人権法に出会って、それは正しいとますます思っている。
結審まで1年切るかというところまで来たんだけど、沈黙は敵だと思うので、これからも空気を読まずに言いたいことを言っていきたい。
・福島さん
区域内と区域外の垣根を越えた闘いというか、そういう状況になってくると思っているが、1つ懸念していることがある。区域にかかっている人には健康に対する保障があって、来年度から南相馬では(支援額を)減額していくことになっている。住宅問題もそうだったが、無償提供から有料化され、今はもうケアがないという形に持っていかれている。そういう保障が無くなっていくと区域内も区域外もなくなるが、私たちには被爆者援護法のような法律の後ろ盾がないので、一度なくなると再度築くのは難しい。
傍聴カードを作り、それに原告がメッセージを書いたものを今日配らしてもらった。結審まで集めていただいて、それが抽選券になっていいものが当たるというようなことを考えているのでお楽しみに。辛いこともあるが、楽しく裁判闘争をやりたい。
・小林さん
さっき川崎さんが人権のことを話されたが、私は裁判に関わるまで人権のことを考えたことがなくて、言葉は知ってたけど「人権ってなに?」みたいな感じだったが、人権って奥深いなって思った。特に女性が自分の権利を主張することを日本では押さえつけられている。「生意気だ」とか悪いことをしている人みたいに言われる風潮がある。
私たち区域外避難者は、「福島市には普通に人が住んでいるのに、なんでことさら被害があるようなことを言うんだ」と風潮加害みたいに言われることがある。福島へ帰っても、「えっ、まだ避難してるの!」と言われたりもする。これはおしどりマコさんからの受け売りだが「私の人権を守ることはあなたの人権を守ること」―これは本当だなって思う。今まで人権のことを考えて来なかった人でも、ある日突然自分の人権を蹂躙され、奪われる時が来るかも知れない。でも、私たちの裁判が勝ったら、国や東電は責任を取るし、人権侵害を受けるリスクも少なくなる。この裁判では、皆さんの支援が必要だし、もっともっと多くの人に人権について考えてほしい。

・池田さん
上手にしゃべれないので、法廷で思っていたことを話す。田辺弁護士が東電の代理人に話しておられたIAEAのこと、カッコいいなと思って聞いていた。よくわかんないくせに、報告集会で理解しようと思って。また勉強しに来る。
・水田さん
ここに来ると、「自分は一人じゃない」って、たくさんの仲間がいて、たくさんの味方がいて、本当に元気づけられる。
・萩原さん
午前中、院生ズの佐久川さんが「誰かにとって都合のいい私にならない」「私を透明人間にしない」とおっしゃった言葉 が胸に刺さった。本当に避難してきてから、この言葉をすごく意識した。私たちの声がなかったことにされ、私が受けた被害が「そんなの、あなたの気のせい」ち言われて。ホールボディカンターを受けた時にも「すべての食品は測っているから大丈夫です」とモニターを見せられて「全部測ってるでしょう」って言われたが、「これはすべての放射線核種を測ってるんですか」と聞いたら、「いや、セシ ウムしか測れません」と言われ、「なんだ。やっぱりそうだったんだ」と思い直した。これは皆さんに学ばせてもらったので、信じ込まされずに済んだ。ずっと福島に居て、行政の話しか聞かされない人はコロッと騙されてしまい、「誰かにとって都合のいい私」になってしまうだろうなって思った。。
・園田さん(ZOOM)
期日のたびにみんなのお話が聞けて、ホッとする。6月もたぶんZOOMになると思うが参加にしたい。
このあと関西訴訟原告の菅野さん、太田さん、千葉訴訟原告の瀬尾さん、千葉の支援する会の山本さん、九州訴訟原告の内藤さんからアピールを受け、最後に支援する会の奥森事務局長から今後1年の行動について提起がありました。

●今後1年の行動方針
(奥森・支援する会事務局長)
原発事故から12年、この裁判を提訴して10年。私たちも原告と気持ちを一つにしてこの裁判に正面から取り組んで来て、最終盤の1年を迎えるということをみんなで確認したい。この1年の取り組みで悔いを残さない判決を取って、最高裁に攻めのぼって行けるのか、それとも高裁で変な判決が出て最高裁にものぼれない状況になるのか、10年間必死にやってきた締めくくりがこの1年の取り組みにかかっている。
いま考えているのは2つ。新しいことではない。署名を集めることと傍聴席を満杯にすること、この2つのことを徹底してやり切っていきたい。今日から新署名がスタートした。署名の内容は先ほど報告があったように、私たちはあの不当極まりない最高裁判決は許せない、大阪高裁の裁判官がこれに引きずられて変な判決を出してもらっては困る、だから最高裁判決をはっきり批判する署名にした。
一つは、いろんな判決を見ても国際人権法の観点がまったくない。この間、私たちが園田さんと連携しながら、ダマリーさんの訪日調査を実現し、あの素晴らしいステートメントが出て、この6月には分厚い報告書が出る。そういったものを国内で生かしながら、この裁判を勝利に向けて進めていきたいということで、その2点をこの署名に盛り込んだ。これが私たちの勝ち筋だと思っている。第1次署名はいったん終わって第2次署名を全力で広げていきたいと思っている。
もう1つは傍聴席。今回は多くの方に来ていただいたが、傍聴席は埋まらなかった。これまでコロナ下で傍聴を積極的に呼び掛けるのを控えてきたのもあったが、前回も今回も抽選は行なわれなかった。これではあかんと思っている。
次回6月には、本当に多くの人が溢れて抽選が行われ、傍聴席が満杯になるような大きな流れを作っていきたい。第2次署名を裁判所に積み上げて、法廷は傍聴者で溢れてる、そういう雰囲気の中で結審を迎えたいと思うので、支援・協力をお願いしたい。
by shien_kyoto
| 2023-03-18 00:00
| 原告団から
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