2017年 02月 18日
第23回期日の感想が寄せらましたので掲載します! |
大飯差止・脱原発京都訴訟伝懇談世話人会事務局長から 、第23回期日の
感想を寄せていただきましたので、ブログに掲載させていただきます。
(奥森)
+++++++++++++++++++++
2/17,原発賠償京都訴訟 第23回口頭弁論を傍聴しました。
前回1/2,主尋問が行われた原告,被告双方の専門家証人に対する反対尋問。
10:15開廷で,終了したのが,17:00。
【原告側証人】
崎山比早子(さきやま・ひさこ)…元放射線医学総合研究所主任研究官,医
学博士,高木学校(物理学者の高木仁三郎が、市民の立場から問題に取り組
む市民科学者を育成するために創設した団体)所属。福島原発事故の国会事
故調委員。
ご健闘を心からたたえます。とくに最後の主尋問の場面では,「原子放射線
の影響に関する国連科学委員会」 アンスケア(UNSCEAR),国際放射線防護
委員会 ICRP,国際原子力機関 IAEAの権威にすがろうとする被告側証人の姿
勢に対して,これらの国際機関を切って捨てる厳しく毅然とした批判を展開。
勇ましかった(^o^)
その後,被告側弁護士の反対尋問があったが,これらの国際機関についての
反対尋問がなくて,裁判長が「あれ,アンスケアに関することはないんです
か。それがあると思って,時間をあてたんですが」というような発言をし,
傍聴席からいっせいに笑いが起こった。裁判官がこの崎山主尋問に興味と関
心を持ったことが明らかになった。
【被告側の専門家証人…3人】
◆酒井一夫…放射線については,有害となる量に達しない量を用いることで
有益な刺激がもたらされるという,放射線ホルミシスの研究者。日本学術会
議・東日本大震災対策委員会・放射線の健康への影響と防護分科会・特任連
携会員,首相官邸の原子力災害専門家グループの一員。放射線医学総合研究
所 放射線防護研究センター長。国際放射線防護委員会ICRP 第5専門委員会
委員。被爆体験者訴訟では被告の国側証人。Wikiにくわしい経歴が載ってい
ます。
ホルミシスの立場なのだが,国の見解はそこまでひどくない。自分の元々の
信念ホルミシスを主張したらどうだ,と思いました。
◆柴田義貞…長崎大学客員教授,元福島県立医大県民健康管理調査事業特命
教授。
この方は,はっきり言ってひどい。低線量被ばくについて「安全だといくら
言っても不安に感じる人がいる。不安をあおっている人がたくさん言ってい
る。一部の専門家があおっている。日本人は確率の概念がわかっていない。
危険か,安全か,白黒で判断している。日本人は論理性が欠如している」と
言ってはばからない。「柴田先生が安全だと言うからこそ,それが国民の不
安の元になる」ということをまったく理解していない。自分が信用されてい
ないことを指して,日本人全般が愚かだという論理にしてしまう。愚かなの
は先生あなたですよ。「私の言うことを聞いていれば,それでよいのだ」と
いう,権威主義,独善的な雰囲気がたまらなく嫌。
◆佐々木康人…湘南鎌倉総合病院(徳洲会グループ)付属臨床研究センター
放射線治療研究センター長。元国際放射線防護委員会ICRP主委員会委員。
原発事故が起こってしまったら,被曝をコントロールできないので,公衆に
ついても,通常の被曝限度量を適用できないのはやむをえない,容認せざる
を得ない,という立場。被曝容認,被曝受忍を強要する立場。
「原発事故が起こってしまったら,被曝をコントロールできない」。これは
正しい。しかし,コントロールできない,だから原発を作ったり,再稼働し
てはいけないのです。だから,作ったり,再稼働しようとする者の責任が問
われているわけだ。正しい認識から何故「被曝容認」という考えが出てくる
のか。やはり根本が狂っているとしか言いようがない。
法廷後の報告集会で聞いたのだが,低線量被ばくについては,いろいろな新
しい研究が出てきている。最新知見を受け付けず,旧来の説に固執し,不気
味な沈黙を守っているのが,“専門家”だとのこと。
--------------------------------------------------------------------
では,さようなら。再見!
(^o^)/~~~ 吉田 明生 (^O^)/~~~
京都脱原発訴訟 原告団 Web → http://nonukes-kyoto.net/
京都原発裁判支援ネット → https://houteisien.wordpress.com/
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感想を寄せていただきましたので、ブログに掲載させていただきます。
(奥森)
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2/17,原発賠償京都訴訟 第23回口頭弁論を傍聴しました。
前回1/2,主尋問が行われた原告,被告双方の専門家証人に対する反対尋問。
10:15開廷で,終了したのが,17:00。
【原告側証人】
崎山比早子(さきやま・ひさこ)…元放射線医学総合研究所主任研究官,医
学博士,高木学校(物理学者の高木仁三郎が、市民の立場から問題に取り組
む市民科学者を育成するために創設した団体)所属。福島原発事故の国会事
故調委員。
ご健闘を心からたたえます。とくに最後の主尋問の場面では,「原子放射線
の影響に関する国連科学委員会」 アンスケア(UNSCEAR),国際放射線防護
委員会 ICRP,国際原子力機関 IAEAの権威にすがろうとする被告側証人の姿
勢に対して,これらの国際機関を切って捨てる厳しく毅然とした批判を展開。
勇ましかった(^o^)
その後,被告側弁護士の反対尋問があったが,これらの国際機関についての
反対尋問がなくて,裁判長が「あれ,アンスケアに関することはないんです
か。それがあると思って,時間をあてたんですが」というような発言をし,
傍聴席からいっせいに笑いが起こった。裁判官がこの崎山主尋問に興味と関
心を持ったことが明らかになった。
【被告側の専門家証人…3人】
◆酒井一夫…放射線については,有害となる量に達しない量を用いることで
有益な刺激がもたらされるという,放射線ホルミシスの研究者。日本学術会
議・東日本大震災対策委員会・放射線の健康への影響と防護分科会・特任連
携会員,首相官邸の原子力災害専門家グループの一員。放射線医学総合研究
所 放射線防護研究センター長。国際放射線防護委員会ICRP 第5専門委員会
委員。被爆体験者訴訟では被告の国側証人。Wikiにくわしい経歴が載ってい
ます。
ホルミシスの立場なのだが,国の見解はそこまでひどくない。自分の元々の
信念ホルミシスを主張したらどうだ,と思いました。
◆柴田義貞…長崎大学客員教授,元福島県立医大県民健康管理調査事業特命
教授。
この方は,はっきり言ってひどい。低線量被ばくについて「安全だといくら
言っても不安に感じる人がいる。不安をあおっている人がたくさん言ってい
る。一部の専門家があおっている。日本人は確率の概念がわかっていない。
危険か,安全か,白黒で判断している。日本人は論理性が欠如している」と
言ってはばからない。「柴田先生が安全だと言うからこそ,それが国民の不
安の元になる」ということをまったく理解していない。自分が信用されてい
ないことを指して,日本人全般が愚かだという論理にしてしまう。愚かなの
は先生あなたですよ。「私の言うことを聞いていれば,それでよいのだ」と
いう,権威主義,独善的な雰囲気がたまらなく嫌。
◆佐々木康人…湘南鎌倉総合病院(徳洲会グループ)付属臨床研究センター
放射線治療研究センター長。元国際放射線防護委員会ICRP主委員会委員。
原発事故が起こってしまったら,被曝をコントロールできないので,公衆に
ついても,通常の被曝限度量を適用できないのはやむをえない,容認せざる
を得ない,という立場。被曝容認,被曝受忍を強要する立場。
「原発事故が起こってしまったら,被曝をコントロールできない」。これは
正しい。しかし,コントロールできない,だから原発を作ったり,再稼働し
てはいけないのです。だから,作ったり,再稼働しようとする者の責任が問
われているわけだ。正しい認識から何故「被曝容認」という考えが出てくる
のか。やはり根本が狂っているとしか言いようがない。
法廷後の報告集会で聞いたのだが,低線量被ばくについては,いろいろな新
しい研究が出てきている。最新知見を受け付けず,旧来の説に固執し,不気
味な沈黙を守っているのが,“専門家”だとのこと。
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では,さようなら。再見!
(^o^)/~~~ 吉田 明生 (^O^)/~~~
京都脱原発訴訟 原告団 Web → http://nonukes-kyoto.net/
京都原発裁判支援ネット → https://houteisien.wordpress.com/
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by shien_kyoto
| 2017-02-18 00:10
| 期日
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